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続・男はつらいよ [男はつらいよ]

前記事は『暖冬』という出だしで書き始めたんだけど、ボクの頭の片隅には『このまま終わるわけはない。きっと一度くらいは雪は降るだろう』という思いがありました。

ところが、大寒になっても全然雪は降りません。ホントにこのまま春になってしまうのだろうか?という心配さえもしなければならないようです。




こちら富山県では毎年2月初旬に『南砺利賀そば祭り』というイベントが開催されているのですが、今年も2月7日~9日に開催される予定でした。

ところがそれが今年初めて雪不足による中止に追い込まれたみたいなんです。

この南砺利賀そば祭りというのは、元々は出稼ぎ帰りの地元民や来客をもてなすために各集落で『ごんべ』と呼ばれるそば会が行われていて、それが巨大化してイベントになったものとのことです。

そしてこの南砺市の利賀地区というのは富山県内でも有数の豪雪地帯で、今ではそのイベントには巨大な雪像も作られ、スケールでは札幌雪まつり程ではないにしろ、結構たくさんの観光客がお見えになられてたようです。

そしてやっぱり何といっても県内外から参加されるというお蕎麦屋さんによる蕎麦のお店ですね。実際にボクは行ったことがないので何軒のお蕎麦屋さんが参加されるのかは知りませんが、昔ボクが年に2~3度行っていた長野県飯山市の『幻の富倉そば』というお店のご主人も毎年参加してその場で蕎麦を打っていると言っておられました。

こういうイベントが中止になってしまう、または普段の生活にまで影響が出てしまうということは、この雪不足はひとつの逆自然災害ではないかと先日ラジオで言っていましたが、もしかしたら温暖化による災害かもしれませんね。





さて、次も前記事からの続きで恐縮ですが、今BS放送で『贋作男はつらいよ』というのをやっていますね。それについて前記事ではとても残念だということを書いていましたが、実はもう観るのをやめようかとも思いました。

でも、いろんなところで寅さんファンを公言してきた身とすれば、最後まで観ないで終えるということにちょっと抵抗を感じたもので、仕方がないのでもう絶対にこれ以上見続けるのは無理~~ってなるまで観てみようと思い、先日放送の第3話も観てみました。

結果は、先の2話ほどの残念さは感じませんでした。よかったよかった(^^;

まずは、寅さん役の桂雀々が前ほど落語をしゃべらなかったことかな?それとやっぱり映画の内容に沿ったような感じで作られてはいるんだけど、そことは少し違う部分がたくさんあったことが良かったのだと思います。

例えば映画では寅さんと裏のタコ社長が大喧嘩をするシーンも、おいちゃんとタコ社長の喧嘩に代わっていました。

そして、さくらが言った『今朝お兄ちゃんから 老い先短い老人に情けをかけてやろうやないか。浮世の夢を見せてやろうやないか と言われた時、~<中略>~ 他人(ひと)のことをこんだけ思い遣れるお兄ちゃんが誇らしかった。あ-私のお兄ちゃんは、こんな優しいお兄ちゃんやったんやと嬉しかった』というセリフ、これはとてもよかったです。観ていてウルウルしちゃいました(T_T)

ちなみに今放送しているのは、映画では『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』というタイトルのもので、太地喜和子さんがステキなマドンナ、芸者ぼたんを演じておられます。贋作ではそれが田畑智子さんです。似ているようで違うけど、彼女の芸者ぼたんもまた観てみようと思います。

でもやっぱり映画の方がボク的には高得点ですね。

実は、上で書いた『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』というのはボクのとっても好きな作品のひとつなんです。
夕焼け小焼け
内容に関してはネタバレになっちゃうので書きませんが、宇野重吉と寺尾聡の親子共演も見られるし、映画だけにいい役者さんをたくさん使っておられますね。先日お正月明けのBSでも放送していました。





そういえば、前記事へのコメントでも『あまり観たことがない』という方が何名かいらっしゃいました。

そこで、ボクのお勧めというわけでもありませんが、いいなと思ったのをいくつかご紹介しましょう。

男はつらいよのシリーズで名場面と言われる中のひとつに、『寅次郎相合い傘(第15作)』の中でリリー(浅丘ルリ子)と寅次郎が雨の中を二人でひとつの和傘に入り腕を組んで歩くシーンがあります。BGMにリリーのテーマという切ない曲が流れてて、寅さんとはどんな男かが見えるシーンなんです。
相合い傘
実はボクはこの『寅次郎相合い傘』という作品が寅さん初体験だったので、なおのこと思い入れは強いかもしれません。

それを含めてリリーの出てくる作品の4本は、どれもいいですね。

第11作の『寅次郎忘れな草』や第25作の『寅次郎ハイビスカスの花』もいいですね。そして第48作の『寅次郎紅の花』はいわゆる渥美清の遺作となる作品です。この4作に関しては、他の映画みたいに最初から観ないとダメとかはありません。むしろ『相合い傘』か『ハイビスカスの花』から入ってその前はどんなのかな?となる方が入りやすいと思います。
忘れな草
ハイビスカスの花なんてボクの大好きな沖縄での物語ですので、特に好きなんです(^^;
ハイビスカスの花
紅の花
浅丘ルリ子は今回の新作も含めて同じリリーの役で出演していますが、全然違う役でマドンナとして3回出演していらっしゃるのが竹下景子さんです。

第32作の『口笛を吹く寅次郎』なんて最高に好きな作品ですね。誰かに勧めるとしたら、きっと1番か2番にお勧めすると思います。
口笛を吹く寅次郎
第38作の『知床慕情』もいいですね。やはり竹下景子さんなんですが、三船敏郎との父娘の役で、その間に寅さんが入ってとても面白く観ることが出来ると思います。
知床慕情
先の『口笛を吹く・・・』もこれも、どちらも竹下景子さんは出戻りの役なんです。そんなイメージが彼女にはあるのかなぁ???

そして第41作の『寅次郎心の旅路』も竹下景子さんで、これは柄本明と寅さんとの絡みが最高に面白いですね。
心の旅路

忘れてはならないのが、吉永小百合さんがマドンナを務められた第9作『柴又慕情』と第13作『寅次郎恋やつれ』です。これは小百合さんが同じ歌子さんの役で出演しておられます。どちらもとても素敵な作品です。
柴又慕情
寅次郎恋やつれ

その他で言うと、第30作の『花も嵐も寅次郎』がいいな。
花も嵐も寅次郎
これは沢田研二と田中裕子さんが最終的には結ばれる話なんですが、沢田研二に対して恋のアドバイスをしたり、沢田研二が寅さんに対して『男は顔ですか?』と詰め寄ったり、
花も嵐も寅次郎より
そして最後には寅さんが『やっぱり二枚目っていいな。ちょっぴり妬けるぜ』と言うシーンなどは最高ですね。何回観ても涙が出ます。寅さんと同じく二枚目とは反対側の世界に住んでいるボクにはとてもその心境がよく分かります。

松坂慶子さんも違う役で2回マドンナを演じておられますね。第27作の『浪速の恋の寅次郎』と第46作の『寅次郎の縁談』です。これもどちらもいいなぁ。
浪速の恋の寅次郎.jpg
寅次郎の縁談

それから、第29作『寅次郎あじさいの恋(いしだあゆみ)』
あじさいの恋
や、第31作『旅と女と寅次郎(都はるみ)』
旅と女と寅次郎
とか、第35作『寅次郎恋愛塾(樋口可南子)』
恋愛塾
や、第36作『柴又より愛をこめて(栗原小巻)』などもいいですね。
柴又より愛をこめて

その他の作品もどれもみんないいんだけど、こうやってみるとボクの好きな作品というのはボクの好きな女優さんがマドンナを演じているんですね。でも、浅丘ルリ子は例外です。あの作品に出てくるリリーのような性格のきつい女性とはボクは恋愛は出来ません。あれはどれも物語が好きなんです。





さて、いろいろと寅さんについて語ってしまいましたが、ボクに限らず何故寅さんがこんなに人気があるのかについては、いろんな方がいろいろと語っておられますね。

ボクが思うのは、日本人の心にある懐かしい風景や人情、そして決して出来の良い人間ではない寅さんに対して自分と重なる部分を見てしまい、それでも逞しく、そして他人には優しく生きている寅さんに対して共感するものがあるのではないかと思います。

実際にあんな人間が周囲にいたとしたら、そんな大変なことはないと思います。でも、大袈裟に作ってあるとはいえ人間のダメな部分をさらけ出しているんです。

寅さんだけではなく、おいちゃんもおばちゃんも、タコ社長や源公も全部が素晴らしい人間以外の部分もちゃんと持ち合わせているからこその共感かな?それがここまで長く支持される理由ではないかと思います。

これ以上のことはボクは専門家でないので分かりませんが、何かご存じの方がいらっしゃったら教えてくださいね。





先に書いてましたが、ここまで雪が降らないと今年のコメ作りはきっと苦労すると思われます。

何故かというと、田んぼに積雪がないために、雑草が死なないんです。ですから今度のシーズンはよほど気合を入れて雑草対策をしないと大変なことになっちゃいます。

そして同じく、積雪がなかったので害虫が越冬してしまうんです。これも大変困りものです。やはり害虫対策もしないとならないでしょうね。

そして最後に、水不足の心配です。

こちら富山の、ボクが住んでいる地方では冬に立山連峰に大量の積雪があるんです。

そしてその雪が夏場にかけて融けだして、富山の豊富な水となります。

その山にも積雪がない、または少ないとなると、どうしても夏場に渇水する心配があるんですね。

実は3年ほど前にもそんなことがありました。その時も7月下旬から田んぼの水を5%制限するという対策が施されたんです。

ただ、5%という少ない節水だったことと、8月に入って何日か雨が降ったので水不足は解消しました。また、この時の節水は農業用水だけの話で、家庭用の水には一切の制限はありませんでした。

夏場にニュースで聞く、〇〇ダムの貯水率が5%以下になった・・・とかはまだ富山では一度も聞いたことがありません。ですからみんなとても気楽に構えています。

このままでは、そんなことさえも心配する必要があるのかな?なんて思えてきますが、そうならないことを祈るしかありません。





さて、今回新たにボクの記事のカテゴリーに『男はつらいよ』というのを追加しました。

そして前記事もその中に入れたんだけど、今後たまには『男はつらいよ』について思うことを書こうかと思います。

やっぱり好きな話題ですので、話もパパっと書くことができました。

次はどんな話題を書こうかな?自分でも楽しみが増えた気がします(^^)






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さる1号

冬な感じのしない今年の冬
ここまで雪が降らないのは過去に例がないのでは
夏の水不足が心配だなと思っていましたが、虫や雑草も雪に関係するのですね
全く気づかなかったです
いつぞやのコメ不足騒動のような事にならないといいのですが・・・・
by さる1号 (2020-01-24 06:16) 

Rinko

寅さん愛にあふれた今回の記事(*´▽`*)
参考にしてまずは・・・『寅次郎相合い傘』かな?それとも親近感の湧く『ハイビスカスの花』かな?いやいややっぱり『口笛を吹く寅次郎』かな?なんて気持ちもあちこち飛びながら、どれを初めての「寅さん」にしようか迷っています^m^ 
ちょっと落ち着いた春後からのお楽しみにしますね~♪♪

最初は雪のない楽な冬で良かったですね~!と思っていましたが・・・ここに来てもまだその状態だと本当に心配になりますね。
今後の農作物や生活・行事についても雪は欠かせないものだと思います。どうか「ある程度」降りますようにーーーーv人v 願っていますよ~!!
by Rinko (2020-01-24 09:44) 

ぼんぼちぼちぼち

これだけ色々ポスター観せていただくと、どれも観たくなってきやす。
相合傘しか観てないので。
ジュリーが出てるの、観てみようかな?
by ぼんぼちぼちぼち (2020-01-25 19:02) 

いろは

こんばんは^^
寅さんは主人が好きでしたので、何度か拝見しています。
本当に優しいお人柄で、皆さんの愛されていましたね^^
こちらは今夜から雪になるようです。
お米を作っている地方に雪が欲しいですよね。
by いろは (2020-01-27 17:00) 

たいへー

みんな若いな~。 マドンナの選考基準が知りたい。(笑
by たいへー (2020-01-28 08:01) 

旅爺さん

雪が降らないので危ぶまれた2月のイベントは、
昨日からの雪で上手く行きそうですね。
寅さん映画は大部見ましたが、まだまだ観たいものです。
by 旅爺さん (2020-01-28 08:11) 

拳客

ここまで語られると、観なきゃいけない気がしてきました。
好きな女優からチョイスしてみなすかね。
by 拳客 (2020-01-28 18:14) 

いっぷく

太地喜和子編は、ふったフラれたではないので、結果的に傷つけたり湿っぽくなったりしない展開だったのが、お盆映画らしくてよかったですね。
私は子供の頃、リリーさんがマドンナで一番と思っていましたが、今は太地喜和子が一番と思っています。
宇野重吉と岡田嘉子のツーショットは、2人の政治的背景と演劇活動の歩みを重ね合わせて観ると、思わず息をのむ重厚さと、胸にこみ上げてくる感動がありました。
山田洋次監督だから実現できたと断言できるシーンです。
寅次郎お得意の座敷芋ころがしの芸も見られて、いうことなしの作品でした。
都はるみ編は、Facebookを通じて木の葉のこさんに確認したら、のこさんは当時のことをちゃんと覚えてました。人によっては昔の仕事は忘れちゃう人っているんですよね。のこさんはファンの夢を壊さずにいてくれました。
by いっぷく (2020-01-29 04:45) 

旅爺さん

インフル第1便でホテルで2人1部屋でもめてるとか?。
第2便が到着しましたが、問題が広がっていますね。
この先どうなるんでしょうね?。
by 旅爺さん (2020-01-30 08:51) 

なかちゃん

♪ご来訪くださいました皆さま、nice! & コメントをありがとうございました ^^


♪さる1号さん、こんばんは ^^
ホントに今年の冬は全然冬という気がしませんね。
いつぞやのようなコメ不足騒動、平成5年の日照不足の年ですね。
可能性はあると思います。そうならないことを祈るだけです(^^)


♪Rinkoさん、こんばんは ^^
そうですね、『寅次郎相合い傘』も『寅次郎ハイビスカスの花』も、どちらもとてもいいと思います。『口笛を吹く寅次郎』もいいし『花も嵐も寅次郎』もいいですよ。
お嬢さんの大変な時期が終わってから、ごゆっくりとどうぞ。
雪のないのがいいのに決まっていますが、ここまで降らないと心配でもあります。
せめて一度でいいから降ってほしいですね。


♪ぼんぼちぼちぼちさん、こんばんは ^^
確かに迷うほど載せてしまいました。
『花も嵐も寅次郎』はホントに観てて面白い作品ですよ。是非どうぞ(^^)


♪いろはさん、こんばんは ^^
そうですか、ご主人がお好きだったんですね。
こちら富山に雪が降らずに関東に降る、まるで春先のような気候です。もう冬は終わりかもしれませんね(^^;


♪たいへーさん、こんばんは ^^
マドンナの選考基準、きっとあったと思います。ボクも知りたいな(^^;


♪旅爺さんさん、こんばんは ^^
こちら富山は相変わらず雪が降らないので、記事に書いたそば祭りは中止が決まっています。あとは国体がどうなるかですね。
インフルは今まさに大変な問題になってますね。この先どうなるんでしょう?心配です。
旅爺さんさんもお大事に(^^)


♪拳客さん、こんばんは ^^
はい、今回は語ってしまいました。
そう、女優からのチョイスでいいので、是非ご覧になってみてください(^^)


♪いっぷくさん、こんばんは ^^
そうですね、おっしゃるとおり失恋はなかったんですよね。
ボクも今はリリーよりぼたんの方がいいかも。
宇野重吉さんと岡田嘉子さんの共演にはいろいろな想いがあるんですね。そっか、山田監督ならではのシーンなんだ。寅さんの芋ころがしも面白かったですね(^^;
木の葉のこさん、都はるみの付き人の役だったんですね。懐かしいお名前です。
ファンのことを思い遣る心を持った方には、今後もご活躍いただきたいです(^^)



by なかちゃん (2020-01-30 23:28) 

okko

ありゃ、コメントが消えている???
ソネットさん、最近、チョンボが多いなあ。
by okko (2020-02-08 17:23) 

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