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水との闘い

田んぼの仕事も一段落して、今は少しばかりの気楽な時間を過ごしています ^^

今やるべき田んぼの仕事といえば畦畔の草刈等もありますが、それよりも水の調整でしょうね。

農業と水というのは切り離すことの出来ない問題ですよね。





この時期の田んぼというのは、水がなくてはならないし、またあり過ぎてもダメなんです。

どういうことかというと、水が無ければ枯れてしまう…これは当然のことですよね。

では、あり過ぎてもいけないというのは?なんですが、苗が自分で水分を求めて地中に深く根を下ろすという
作業をしなくなってしまうんです。

そうなると苗はひ弱なヒョロヒョロ苗となってしまうし、稲というのは田植えの時に3~5本の苗を植えますが、
その後分けつ(株分かれみたいなもの)という工程を繰り返して最終的には20~30本くらいの稲となります。

そしてそれぞれの稲に穂が付いてお米が出来るんだけど、あまり株別れし過ぎると全部の稲穂に栄養が
行き渡らなくなり、米になっても粒の小さなお米になったり、成熟出来ない未熟米になってしまうんです。

それを無効分けつというんだけど、やはり水があり過ぎるとそうなってしまうんです。

ですから、枯れない程度に足りるように…ですね。

それ以外にも、夏場の暑い時にはどんどん水を流してやったり、肌寒い時には田んぼに暖かい水が留まる
ように水の出入りを止めたりと、とにかく水の管理がかなりのウエイトを占めていますね(^^;

田んぼ
こちらは10日ほど前の水が入った田んぼですが、これでは水が多すぎですね。
水入れ中
こうやって入っていた水を止めます。
水STOP
何のことはない、パイプの角度を変えて入らないようにするだけなんです(^^;

そして今年はもうひとつ、水の出入りがよりスムーズになるようにと、農機を1台購入しました。

こちらです…
溝切り機
溝切り機です。これで田んぼの中に溝を切って、水を入れる時も排出する時もスムーズになるはずなんです。
田面ライダー
田面ライダーという名前らしいですが、ためんらいだーと呼ぶのでしょうか?はっきり言ってダサイです。
溝切り部
この面で溝を切るんですね。
エンジン付き
エンジン付きで、自分で田んぼの中を進んでくれます。

こればかりは自分で自分の姿は撮れないので、どうやるのかはネットで拝借…
ネットより
こうやって、機械に乗って使用します。
ネットより
田んぼの中にこういう溝が切れるという訳です。

これで少しは水の管理が楽になればいいんですけどね(^^)





田んぼと水は切れない縁がありますが、そこで作られたお米にも水との関係があります。

水というか、きちんと表現するとしたら含有水分ですね。

実は先日、親方日の丸の職場の同僚にごはんの炊き方について聞かれました。

『どれだけ水を減らしてもご飯がベタベタになってしまう』というお話だったのですが、女性にご飯の炊き方を
聞かれても困ってしまいます。

ただ、『どれだけ水を減らしても』の部分に興味が湧き、そのお米を少しだけ頂いて水分を計ってみました。
12.7%
12.7%と表示されていますね。えっ?12%台?????

ちなみに我が家の米を計ると、15.2%と表示されます。
15.2%

我が家の米の水分値はボクの予想範囲でした。米の美味しい水分値というのは、16%前後と聞いています。

そこで昨年の秋に調整した時は16%で乾燥を止めたんですね。

ところが、乾燥作業の終わった後の米の水分値というのはその時の天候次第で上下するんです。

昨年の米の確定水分は15.5%だったと記憶していますが、保管庫の中で下がったってことだと思います。

保管庫って、要は巨大な冷蔵庫ですからね(^^;

保管の状況で上下するとしても12.7%というのは絶対に低過ぎです。それなのにベタベタというのがとても
不思議で、夕食時に話題にしました。

すると、『水分が低過ぎて、もう米の体をなしていないということだ』とオフクロから聞かされました。

だから、水に浸けると米粒が割れてしまい、粉になってベタベタのごはん風食べ物が出来上がるとのことです。

全く知りませんでした(^^;

どの時点で12.7%なんて数値になったのかは分かりません。収穫後の乾燥作業で下がり過ぎたのか、または
保管の状況が悪すぎるのか…です。

せっかくのお米がお米でなくなるなんて、ビックリしてしまいました(^^)





さて、こだわりと言うとボクは今までこちらのブログでひとつだけこだわり続けてきたことがありました。

それは、記事の『追記』を書く時に『続きを読む』の部分を違う言葉にしていたんです。

何のことはない、画一的に『続きを読む』ではつまらないような気がしてやってただけなんだけど、ブログを
始めた2009年3月からやってたみたいです。

それ以前はこの『追記』の部分を使用していなかったので、要はこの『続きを読む』というのを全く使ったことが
無かったんですね。

毎回違う言葉を考えるのも面倒な話ではあったんだけど、いつまで続くか若干楽しみでもありました。

それが前回、とうとう止まってしまったんです。

全く気付かずに記事をアップしてしまい、後で『しまった…』と思いました。

後から訂正も出来たのかもしれませんが、それは止めました。まぁ、いつかはそうなるというか、考えたら
大したことでもないような気がしたもので(^^;

またつまらん話を長々と書いてしまいました。梅雨時で体調管理も難しい時期ですが、ご自愛ください(^^)





nice!(23)  コメント(17) 

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コメント 17

たいへー

いや~、かっこいいヘルメットを被って運転して欲しかった。
鋭い切れ味にショッカーも真っ青じゃないですか。^^
by たいへー (2017-06-15 17:46) 

OJJ

田面ライダーで給水の主水路を作るって訳ですか・・納得。これだけ大きな田圃では効果あるでしょうね~キット。
お米の水分の件、おふくろさんの話、納得。良く分ります。米で作った餅は煮ても大丈夫ですが米粉で作った餅はチョット煮ると溶けてしまう・・トネ。
by OJJ (2017-06-15 21:12) 

さる1号

田面ライダー、自分はいいと思うなぁ^^
でも乗りこなすのが難しそう
田の泥濘のなかで稲にダメージを与えないよう真っ直ぐに進むのはかなりのテクがいるのでは^^
米は水分管理が大事なのですね
稲の時も、お米になってからも
by さる1号 (2017-06-16 06:28) 

Rinko

稲作とお水の関係、深いですねーーー!!
今回の記事は「へぇ~~~!!」がいっぱいです^^
「枯れない程度に足りるように」。なんだか子育てとオーバーラップいたしました。
やらな過き、やり過ぎはやっぱり何に関しても良くないんだな~と。
何でも子どもに手を貸しちゃう(お水をあげ過ぎちゃう)と、自分で深く『根』を下ろすことができずヒョロヒョロに育ってしまい、挙句の果ては『小粒』しかできない。まさに子育てと共通するように思われ、思わず日々の我が身を振り返りました^^;

田面ライダー(笑)の向こう側に見える山々に目が釘付けです❤
こ~んな素敵な景色に囲まれて作業されているんですね~!!お写真を拝見しただけでも思わず深呼吸したくなりました^^
ないものねだりでしょうか。本当に羨ましいです❤

そういわれてみれば、なかちゃんのブログは「続きを読む」表記ではなかったですね!!
また気を取り直して、これからも続けてください^m^

by Rinko (2017-06-16 08:15) 

いっぷく

稲もずいぶん手がかかるものですね。
お米はありがたくいただかないとだめですね。
それにしても水を減らしてもベタベタ、そんなお米があるんですね。
精米してからずいぶん時間がたっているということでしょうか。
ちなみにわが家は無洗米(妻孝行)なので
水分多めで炊いてちょうどいい感じです。
by いっぷく (2017-06-16 09:32) 

旅爺さん

えっ?。田んぼの中に溝を作るなんて初耳です。
まるで畑みたいですね。 お米の収穫が増えるのかな?。
by 旅爺さん (2017-06-16 09:50) 

ミムラネェ

こんにちは
お米の美味しさは水にある・・・とは知っていましたが
育てるにも微妙な水加減が必要なんですね~(*゚▽゚)*。_。)ナルホド

お米の水分量も割れる原因になってたんですね!
うちのお義母さんは 炊きあがったご飯をかき回す癖があり
せっかく美味しく炊きあがったご飯が潰れて べたつきが出ていました
最近は炊きあがったご飯をそっと茶碗に乗せるようにしたら美味しいままに( ̄m ̄*)

by ミムラネェ (2017-06-16 11:49) 

ミムラネェ

そうそう! トップの写真 噴水でしょうか?(〃∇〃人)
綺麗ですね~
by ミムラネェ (2017-06-16 11:50) 

uchin

こんにちは
これから農作業が大変ですね。
特に梅雨時は水野管理に気を遣いますね。
仮面ライダーでなくて田面ライダーは気候との戦いでしょうか??
お疲れ様です。
by uchin (2017-06-17 10:40) 

okko

凄く勉強になりました。お米自体の水分なんて、考えてもみなかったし・・・・
消費者は、どうやって判断すればいいのかが問題ですね~、買う時にはどこにも表示がないし・・・・それにしても、農作業全般についてもいえるけど、お米だけはビニール栽培ってできないから、お天気に左右される、  今年は空梅雨気味なので、それが心配です。

本当に毎日、ご苦労さま、お疲れさまです。
by okko (2017-06-18 15:57) 

馬爺

たんぼに溝を掘るなんて始めてですね、水分が飛んでしまってはぱさぱさのご飯になりますものね。
by 馬爺 (2017-06-19 13:48) 

U3

お米と水と含水量のお話勉強になりました。
ありがとうございます。
by U3 (2017-06-25 09:28) 

ぐーちゃん

田面ライダー、初めて知りました!
溝を切ると、水の管理が楽になる?
ただの田んぼ好き素人には??? です^^;;

職場の同僚奥様の家、その米はどのぐらいあるのでしょう。
他人事ながら、ベタベタしたご飯を召し上がるのはお気の毒。
なかちゃんのご母堂の博識、大したものです。
乾燥し過ぎると、新米でももっちり感がなくなりますね。
そういう米も、1度だけ、食べたことがあります。
自分で作らずいただくだけの身分ですが、やはり、米はおいしく(^^)
いただきたいものですね~
by ぐーちゃん (2017-06-25 17:01) 

旅爺さん

同じお米でご飯炊いても固かったり柔らかだったり難しいですよね。
by 旅爺さん (2017-06-27 11:27) 

旅爺さん

当地の田んぼでは水を入れたり干したりを繰り返してるようです。
今年も豊作かな?。
by 旅爺さん (2017-07-04 17:09) 

ちあこさん

大雨とニュースでしていて、いかがされてるのかなぁと思って増し屋が、この記事を読むと本当に大事ですね。

でも、田面ライダーちょっとププッて笑ってしまう名前で、かっこよくはないけど、愛嬌あります^^

お米が美味しく食べれないのはつらいですよね。でも、乾燥具合だと打つ手もないのかぁ。奥が深い。
我が家、成長するにつれただでさえお米の消費が激しいのに、美味しいお米だとこれまた進む(^^;。でも、やっぱり美味しいお米がいいなぁ。
by ちあこさん (2017-07-04 22:26) 

なかちゃん

♪ご来訪くださいました皆さま、コメントありがとうございました ^^



♪たいへーさん、こんにちは ^^
ヘルメットを被ってしょっかー退治ですか?それこそ〇面ライダーみたいだ(^^;



♪OJJさん、こんにちは ^^
そうなんです。これで引水も排水もとても手早く出来るようになります。
なるほど、米粉で作ったお餅ですか。説得力がありますね(^^)



♪さる1号さん、こんにちは ^^
この田面ライダーは、昔のとは違ってステアリングが効くんです。
ですから直進はさほど難しくはありません。言い方を変えれば誰でも出来るかも(^^;
米もそうだけど、本来食べ物って全て水がかかわってくるのかもしれませんね。
お蕎麦もそうですよね (^^)



♪Rinkoさん、こんにちは ^^
そう、水とは切っても切れない関係なんです。
確かに子育てにも通ずる部分がありますね。
ボクもわが身を振り返ってしまいました ^^;

え~~っとね、田面ライダーの作業中の写真は、ネットから頂いたものなので、我が家の
近所ではないんです。単体で写っているのは我が家の近くです。
まぁ、どっちも変わらん田舎ですね(^^;

続きを読むの変換は、時期時からまた復活ですよ(^^)



♪いっぷくさん、こんにちは ^^
はい、とっても面倒な作物なんですよ(^^;
どの程度水を減らしたのかは聞いてませんが、他の人と話しててやはり同じことを聞いた
記憶があります。
そんな米があるんですね(^^)



♪旅爺さんさん、こんにちは ^^
あららららら…旅爺さんほどの方が初耳ですか?ということは、これは全国的ではないと
いうことなんですね。
収量は特に関係ないと思いますが、田んぼの手入れはしやすくなると思います(^^)



♪ミムラネェさん、こんにちは ^^
まぁ、農家でもなければ普通は知らないと思いますよ ^^;

お義母さんはなかなかとんでもない方ですね。
でも、すぐに全員が食べられないなら、炊き上がった後ご飯を切るように返してしばらく
蒸らせば、それはそれで美味しいですよ。
トップの写真へのコメントも、ありがとうございます(^^)



♪uchinさん、こんにちは ^^
これからは、水と草との戦いになります。
もう戦い疲れてダウンしそうになることもあるんですよ(^^;



♪okkoさん、こんにちは ^^
そう、米自体の水分量で、味は全然違ってきます。
新米が美味しいと言われるのには、水分量が高いということもあるのかもしれませんね(^^)



♪馬爺さん、こんにちは ^^
あらららら、馬爺さんも初めてですか?今ではこちらではJAがうるさくて(^^;



♪U3さん、こんにちは ^^
いえいえ、大したことでもないのにそう言っていただけると嬉しいです(^^)



♪ぐーちゃんさん、こんにちは ^^
この作業はほんのしばらくで終わってしまうので、知らない人もいらっしゃるかも。
職場の同僚は、人からもらったお米ということでそんなにたくさんはないみたいです。
べたべたなご飯なんてボクもイヤです ^^;
乾燥しすぎた米、そんなの食べたくないですね(^^)



♪旅爺さんさん、またまたこんにちは ^^
今は田んぼは水を入れたり出したりの時期なんです。でも、今までみたいに田んぼを干す
ようなまねはしません(^^;



♪ちあこさん、こんにちは ^^
そう、田面ライダーは名前にお笑いの神が住んでいますね。ホントにププッです ^^;
乾燥しすぎで一度壊れた米というのは、残念ながらもう戻りません。
最初から割り切っておかゆにでもして食べれば使い道はありますけどね。
そっか、ちあこさんのお宅はこれからますます食費がドドンとかかりますね。
大変でしょうが、頑張ってくださいね(^^)



by なかちゃん (2017-07-06 16:46) 

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